FAQ


ここでは、WIRES-II開設の上で、現段階で多く発生すると思われる質問と答えを挙げてみました。これ以外にも開設する上でお困りの点がございましたら、お気軽にwires@yaesu.comまでご質問ください。また、多く寄せられたご質問はこの欄にUPしていきます。

接続、インストール編初期設定編運用編


接続、インストール編

Q ケーブルはWIRES-IIキットに付属していますか?
A HRI-100とPCを接続するRS-232CケーブルとMIC/SPケーブル、HRI-100とトランシーバー間を接続するパケット(DATA)ケーブル、DC電源ケーブルを付属しています。ただし、DATA端子の無いトランシーバーに接続する場合、トランシーバーに合わせてケーブルを作成してください。ただし、トランシーバー内部からスケルチ信号を取り出す場合、各自の責任において行ってください.また、技適機種により免許されている場合は、改造に伴いTSSの保証認定にて変更申請が必要になることもあります。詳細は,改造した内容をお話の上、TSSへお問い合わせください。

Q LAN接続なのにDIAL UPでインストールしてしまいました。
A 再度、インストールしLAN接続を選択してください。

Q HRI-100の電源として市販のDC12VのACアダプターを使用できますか?
A 電圧、電流など異なる場合、本体に損傷を与えたり、正常に動作しないことがありますので、使用することはできません。安定化電源または、オプション専用電源NC-72Aをご使用ください。

Q 無線機側で何か設定する必要はありますか?
A 使用する無線機によって設定が必要になることもあります。特にオールモード機では、以下のことにご注意ください。
●WiRES-IIインターフェイス(HRI-100)にFT-857、FT-897を接続する場合は、同機のモードは「FM」、メニューモード?022 CW AUTO MODEは「OFF」の状態でご利用ください。この機能が「ON」になっていると、無変調になり、サイドトーンの音がします。
●WiRES-IIインターフェイス(HRI-100)にFT-817を接続する場合は、同機のモードを「PKT」の状態でご利用ください。FMモードのままでは、無変調になります。

Q 変更、廃止、譲渡するにはどうすればよいのでしょうか?
A 所有者の変更がない場合で、たとえば、住所やコールサインの変更などは登録時にお送りする変更届けに変更事項を記入してお送りください。
廃止する場合や、譲渡する場合には、お手数をおかけしますが変更届けでその旨を記入してお送りください。廃止しない場合、譲渡した方が新規登録できない場合がありますので、ご注意ください。




初期設定編

Q WIRES画面のHRI-100のインジケーターが点灯します。
A A.HRI-100の電源は入っていますか。 シリアルケーブルは抜けていませんか。
General Setting タブの COM Port No.は合っていますか。
以上を確認の上、設定を変更したときは、WRITEをクリックして、一度WIRESソフトを再起動してください。

Q WIRES画面のHRI-100インジケーター横のエラーインジケーターが赤く点灯します。
A WIRES画面のFile-Propertyで各種設定画面を表示して、HRI-100 Setupタブの左下にあるHRI-100 INFORMATION をクリックしてください。設定を確認して,WRITEをクリックしてOKにして、左上のXをクリックするとWIRESソフトが再起動します。

Q WIRES画面のLOCALインジケーターが トランシーバーの受信の有無に関係なく連続点灯します。
A 無線機のスケルチが開いていませんか。
スケルチが閉じても解消しないときは、WIRES画面のFile-Propertyで各種設定画面を表示してHRI-100 SETUPタブの BUSY の項目をLOWの場合は、HIGH、HIGHの場合はLOWに変更してください。設定後は、WRITEをクリックしたあとOKをクリックして設定画面を閉じてください。

Q トランシーバーがPTTに関係なく連続送信になります。
A WIRES画面のFile-Propertyで各種設定画面を表示してHRI-100 SETUPタブの PTTの項目がLOWの場合は、HIGH、HIGHの場合はLOWに変更してみてください。

Q WIRES個人登録ができません。
A 入力画面の下に Server or ID Not Found、ID unmatchなどのエラーが出るときは、登録したシリアル番号と4桁のID番号をもう一度確認してください。
入力後 ID ENTRY をクリックしましたか?
また、インターネット接続ができていないか,ルーターをご使用の場合ファイアーウォールにより制限されている場合も、登録できないことがあります。後述のルーター、ウィルス対策ソフトの設定に関する説明も参照してください。

Q Propertyで設定した内容が反映されません。
A 各設定値を変更した場合は必ず、SAVEまたはWRITEをクリックしてください。

Q オンラインになっているWIRES-II局を知りたいのですが。
A 八重洲無線のホームページに全国のWIRES-IIリストが掲載してあります。
また、SRG、FRGに自分のIDや接続したい相手のIDを入力すると、画面の左側にリストが表示されます。

Q SRG,FRGにIDを登録したけど左側にリストが出ません。
A SRG,FRG登録画面でIDを入力後、SAVE をクリックしましたか?

Q ルーターを介しての使用は出来ますか?
A WiRES-II の運用を行う為には、稼働させるPC がネットワークのUDP ポート40000 − 50000を使い、インターネット回線との通信ができる必要があります。一般的なルーターを介する場合、UDP ポート40000 − 50000 を使った通信が許可されていないので、この通信が許可される様にルーターへ設定を行う必要があります。設定の詳細につきましては、ルーターの取扱説明書をご覧下さい。

Q ルーターを設定しても使用できません。
A WAN側のIPはグローバルIPになっている必要があります。

Q ケーブルテレビでも使用できますか?
A プロバイダーからグローバルIPが付与されていれば使用できます。

Q 固定IPが必要ですか?
A グローバルIPは固定である必要はありません。




運用編

Q 通話中、相手局からの電波が切れてします。
A WIRES-IIでは、2種類のタイマー機能があります。

■リンクの制限時間
これは、各WIRES-II局がそれぞれ設定しているTime Out Timerにより他のWIRES-II局とリンクしている時間を制限するものです。 設定できる時間は、5分から60分です。リンクしている2局のWIRES-II局のうち、設定時間が短い局が優先されます。 そのため、制限時間になると自動的にリンクが切断されます。

■HRI-100による連続送信3分制限
HRI-100には、連続送信時間をカウントして約3分で送信を停止(PTTをOFF)にするハードウェアタイマーがあります。 そのため、1局が約3分以上連続で話を続けるとリンク先のWIRES-II局の送信が自動的に停止します。これにより、 ノイズなどにより誤動作で送信状態が続いたときなどの安全対策にもなります。なお、リンク先のWIRES-II局からの送信命令が切れるまでは、リンク中の送信は行われません。 一旦、送信が停止すれば、その後は正常動作に戻ります。

Q 頻繁に通話の後ろが途切れます。
A General Setting タブのTX-OFF DELAY TIMEの値を上げてみてください。
初期値は500msecです。 サウンドカードのサンプリングレートが8kHzに対応しているか確認してください。詳細は、サウンドカードの取扱説明書をご覧下さい。

Q 音声が途切れてしまう、または声が聞こえません。
A ルーターをご使用の場合,ルーターのIPマスカレード、バーチャルサーバー、ファイアーウォールなどを確認してください。IPマスカレード、バーチャルサーバーの設定では、TCP/UDPのポートを40000-50000に設定してください。詳しくは、各ルーターの取扱説明書をご覧ください。
また、PC のファイヤーウォール機能により、通信が制限されている場合もありますので、その場合には通信が許可される様に設定をしてください。
それでも聞こえない場合は、サウンドカードの仕様によりまれに付属のモノラルピンで接続できないことがあります。ステレオピンへの変換プラグ等をお使い下さい。

Q AさんからBさんへは呼び出し可能、しかしBさんからAさんを呼び出すことができません。
A セキュリティソフトのインターネット接続制御を中またはOFFにすると解決する事があります。

Q 呼び出し時に、相手からの応答が無く[MCU Call Canceled]というメッセージが表示される。
A 相手がログオンしていない可能性があります。

Q 呼び出し時に、相手からの応答が無く[Socket Connection Canceled[]Code=0]というメッセージが表示される。
A 相手がBUSY状態の可能性があります。

Q 呼び出し時に相手からの応答が無く[No answer from call PC]と表示されます。
A 相手局のPC でWiRES-II のソフトが正常に動作していない可能性があります。例えば, 相手側のセキュリティーソフトのファイアウォールやインターネット接続制御がON または高になっていて、通信が遮断されている場合があります。ファイアーウォールソフト等の設定で通信を許可する事により解決することがあります。

Q 相手局から音が小さいまたは過変調になっていると言われました。
A 画面左下のスライドINTERNET PC AF LEVELのバーを左(小さく)/右(大きく)にスライドして適正なレベルに調整してください。ただし、相手局の受信音の調整が最適な状態に限ります。相手局が適正で無い場合は、他のWIRES-II局とリンクしたとき正常なレベルで無くなることがあります。なお、適性レベルの調整は、Tool のなかの WiRES Voice Check プラグインで簡単に行うことができます。

Q 相手局の音が小さいまたは大きすぎる。
A 画面左下のスライドON AIR PC AF LEVELのバーを左(小さく)/右(大きく)にスライドして適正なレベルに調整してください。ただし、相手局の送信音の調整が最適な状態に限ります。なお、適性レベルの調整は、Tool のなかの WiRES Voice Check プラグインで簡単に行うことができます。。

Q 他のWIRES-II局同士のQSOがそのままそのまま聞こえてきます。
A WIRES-IIでは、SRG(A)または、FRG(B,C,D)に登録してある局を一斉に呼び出すことができます。そのため、DTMFでAからDまでの信号でリンクを開始した場合、受信しているWIRES-II局に登録されているリスト局あてすべてに接続され、それぞれのWIRES-II局から一斉に音声が流れます。この状態では、リンクされている局のどこから送信してもすべてのリンク局へ音声が送信されます。
ラウンドQSOや不特定多数の局と交信する時には、とても便利な機能です。
しかしながら、リンクした局のいずれかの周波数で、WIRES-II利用者以外の局がQSOしていた場合、その音声もすべて聞こえてしまいます。そのため、WIRES-II利用者に次のような運用をお薦めください。
FRG B,C,Dで呼び出し、応答してきた局があれば、相手局がアクセスしているID番号を聞いて、ここで一度切断してもらいます。
その後で、相手局から聞いたID番号へ接続しなおしてQSOすることをお薦めしください。また、交信が終了したらすみやかに #99999 または #9999D の切断信号を送るようにしてもらいましょう。

Q WIRES-IIを使用していない局が勝手に一斉呼び出しをしてしまいます。
A 一般にQSOしている局の中には、DCSなどDTMF信号を利用して個別呼び出しをしている局があります。たまたま、WIRES-IIを運用している周波数で、数字やA-DのDTMF信号をWIRES−II局が受信してしまった場合、SRGの1−0または、A-Dに登録してあるID局へそのままリンクされてしまいます。これを回避する方法は、SRGまたはFRGを受け付けないように設定することはできます。これを解決するには、周波数を変えるかまたは、FRG一斉呼び出しを中止する方法があります。FRG B,C,D一斉呼び出しを中止する方法は、以下の通りです。
File-Property-Call optionにある、FRG GROUP DISPATCH のチェックを外すことで、B,C,DのFRG一斉呼び出しを中止することができます。便利な機能なので、問題がなければ中止にしないようにしておきたいものです。

Q 交信途中でリンクが切れてしまいます。
A WIRES-IIには、タイムアウトタイマーの機能があります。 デフォルトでは、5分となっており、自由に設定することが可能です。FILE-PROPERTY-General Setting にある、TOT(Time out Timer)の数字を変更すると自動的に切断される時間を設定することができます。ただし、リンクしている2局間で、設定してある時間が短いほうを優先します。 自分が10分にしていても、相手局が5分ならば、5分で切断されます。
なお、WIRES-II局利用以外の局も運用している周波数を使用していることもあるため、簡潔な交信を心がけるためにも、TOTの時間はあまり長くしないように しましょう。

Q レピータへ接続することは可能でしょうか?
A レピータは多くの局が利用していることや、免許人がJARLであるため、勝手にレピータに接続することはできません。
ただし、WIRES-II設置局が監視のもとレピータへアクセスすることは可能です。この場合、レピータを管理している団体ともよく協議して許可を得てからアクセスするようにしてください。

Q Comment欄に日本語は使用できますか?
A File-Personal IDのCOMMENT欄に日本語入力することはできますが、今後、海外へもリストが公開されたときに海外局が画面を見ると文字が化けてしまいます。そのため、半角英数字のみを使用するようにしてください。

Q WIRES-IIの運用周波数はどこにすれば良いのでしょうか?
A

アマチュア無線局が使用する電波の型式及び周波数の使用区別は、電波法第61条、無線局運用規則258条の2、平成21年総務省告示第179号「アマチュア業務に使用する電波の型式及び周波数の使用区別(平成21年3月30日施行)により定められています。

WiRES-IIを含む、VoIP無線の周波数使用区分(バンドプラン)は以下の通り規定されています。

・52.00MHz〜52.30MHz
・144.50MHz〜144.60MHz
・430.70MHz〜431.00MHz
・1294.60MHz〜1294.90MHz

アマチュア無線バンド内の使用区分における下限および上限の周波数の扱いについては
・上限(数値の大きい方)は当該周波数の区分に含み、
・下限(数値の小さい方)は含みません(呼出周波数は除く)
と規定されています。

無線局運用規則第257条により、アマチュア無線バンドの上限および下限の周波数は利用できず、発射する電波の帯域幅によるはみ出しも禁止されていますが、アマチュア無線バンド内の使用区別ついては上記の規則が適用されます。

よって、上記範囲内であっても下限の周波数ではVoIP無線の電波を発射することはできません。

例えば430MHz帯の場合、下限周波数の430.70MHz FMで送信を行うと、占有周波数帯幅の関係から430.70MHzより低い周波数にも電波が発射され問題となります。

上限周波数の431.00MHzでは区分上は送信できる事になっていますが、隣接の周波数使用区分で運用する無線局とのトラブルが発生する可能性が高くなりますので、十分注意して運用を行ってください。


Q ローカルのWIRES-II局と同じ周波数で運用することはできますか?
A ローカルの2局がお互いに受信できる範囲にあり、この2局間でリンクが確立すると、同じ周波数でお互いに電波を受信するため、ループ状態になりタイムアウトになるまで送信し続けます。そのため、この2局間同士のリンクで使用することはできません。
それでは、ローカルの2局間のリンクでなければどうなるでしょうか? 2局のWIRES-II局にアクセスすることができる環境で、遠くのWIRES-II局へ接続する場合、最初にDTMFを受信しリンクした側のWIRES-II局が相手のWIRES-II局に接続します。そのため、ローカルにあるもう1局のWIRES-II局では、相手側がBUSYとなるため、リンクされません。
上記のことから、利用者がローカルのWIRES-II局同士のIDを送信しなければ問題なく使用できることになります。また、SRG,FRGに同じ周波数のローカル局を設定しておくと、一斉呼び出しのときに上記のような問題が生じますので、ご注意ください。
ローカル局とWIRES-IIを設置するときには、よく相談の上、周波数を決めることをおすすめします。

Q 自宅と転勤先でそれぞれID 登録を行いたいのですが可能ですか?
A クラブコールサインでは可能です。個人コールサインでは複数のID 登録は出来ません。

Q 旧Ver のWiRES ソフトで運用できますか?
A セキュリティ強化のため、Ver3.400 以降での運用は2008年2月1日以降できなくなりました。また、モニターソフトもVer1.200 以前での運用はできなくなっています。最新版のソフトにて運用を行うようにしてください。