携帯型 車載型 基地局型 中継装置

中継装置

無線機どうしの電波が届かない時、電波を中継通信してエリアを拡張できる装置のことで、レピーターとも言います。
通常、単信タイプ(交互通話式、シンプレックスとも呼ばれます)の無線機の場合は1つの周波数を使って交互に送信することで通話をおこないますが、中継通信をするには同時に2つ以上の周波数(送信と受信)が必要になります(半複信方式、セミデュプレックスとも呼ばれます)。携帯無線機も2つの周波数で通信できるように中継通信対応になっている必要があります。

特定小電力無線の中継通信と同時通話タイプの無線機は、近接した場所で運用する場合は注意が必要です。半複信の中継通信と復信の同時通話タイプは、同じ周波数を利用するので、中継・同時通話用の27チャンネルの中からバッティングしないように選定しなければなりません。特に同時通話タイプは通信する場所が移動することによって周波数が変わりますので、移動した先での周波数選定にはご注意ください。

簡易無線・小エリア無線では中継装置を使用することは認められておりません。
一般業務用無線では特殊な用途を除いて、ほとんどは簡易無線・小エリア無線同様に直接通信です。
MCA無線の場合は、財団法人移動無線センターの制御局を利用して通信を行う形態なので、ユーザー側で中継装置を用意する必要はありません。